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保育は心が触れ合う仕事。求めるのは『完璧』ではなく『感激』です!社会福祉法人 千草会 理事長・鈴木美岐子

千草会のあゆみについて教えてください。

法人認可は昭和51年3月、1園目のおお田保育園開設は同年4月です。創立者である先代の理事長は、もともと別の地域で保母として働いていたのですが、いろいろな事情で自ら保育園を立ち上げることになり、自分の住まいを法人に寄付する形で社会福祉法人千草会を創立し、園舎に改装しておお田保育園を開園しました。平成になり、社会が大きく変化し保育に対するニーズが増え、平成15年4月に2園目の花の井保育園を開設。その後、保育の制度も大きく変わり、平成27年4月に北の杜保育園を開園しました。現在、柏市内で3園運営しています。

3つの園、それぞれカラーが違うように見えますが…。

おお田保育園は、広い園舎や周囲は田んぼや畑が広がっている場所にあり、園舎も園庭もゆったりしています。いちばん新しい北の杜保育園は駅周辺の高層マンションや新規開発された住宅街が近くにあり、定員60名のアットホームな雰囲気。花の井保育園はゆったりとした住宅地内にあり落ち着いた環境の中にあり、子育て支援センターやその他の事業を実施しています。3園とも同じ柏市内にあるのですが、地域性などの違いで、子どもたちのカラーも少しずつ違っているように感じます。子どもは環境に影響され環境によって育つと言われていますが、子どもは環境に柔軟に対応しているということになりますね。

職場環境については、どのようなことを意識されていますか?

働きやすさとは、職員全体の雰囲気や人間関係が重要だと思っています。もちろん、勤務体制や働き続けるための制度はありますが、長く働き続けたいと思うには、「ここで働きたい」と素直に思える場であることが一番だと。新人であれば不安を抱えることもあるでしょう。そのために、風通しが良く、相談しやすい職場であることを心がけています。
一方で、仲が良いのとプロとしての人間関係は違います。仕事の時は互いに切磋琢磨することが大事ですし、「おたがいさま」という感謝の気持ちを持つことで、感謝の循環を巡らせることを意識しています。たとえば、「できないところはわたしがやるよ」と互いに支え合える関係性を大事にします。そして、感謝の気持ちを持つこと。いつか同じような立場の人がいれば、そこで感謝の気持ちを返していけばいいのです。
保育は人間に真正面から対峙する仕事。人生の中でいろいろなステージを超えて、本物の保育士になって欲しい。ですから、保育士を続けられる体制、状況をつくることが私の仕事の一部です。

働く人を大切にしているのですね。

人は財産です。保育の仕事は厳しいです。やらなければならないことがたくさんありますし、いい加減な気持ちでいたら子どもが見破ります。年数を重ねなければ本当の意味で保育の奥深さと面白さを実感できません。プロフェッショナルとして長く活躍して欲しいと思います。一方で、40~50代になると親の介護が入ってきます。育児だけでなく、介護や看護など、必要に応じて休みを取れる体制を整えています。保育士一人ひとり家庭環境が違いますから「先生、困っちゃった…」と相談できる雰囲気が大事ですね。

どんな人に来て欲しいですか?

シンプルに「やりたい!」という気持ちを持っている人。そして、前向きで切り替え上手な人。新人は真っ白で何もわからなくていいのです。周りからのサポートや助言、たまには注意されることもあるでしょうが、素直に受け入れられる人は伸びていきます。一人ですべてを抱えなくていい。保育はチームでする仕事です。周りから見て、もし不十分でも本人が自分でできることを精一杯やっていれば、私は「100点だよ」と言っています。挑戦する意欲を持ってほしいですね!トライ&エラーで人は成長するのですから。
頑張っている職員に対して、私は「大変だねぇ」とは言わず、「頑張ってるね!」「いいね!ずいぶん成長しているね!」と言うようにしています。仕事ですから、楽ではありません。ときどき「ラクって何だろう?」と思うことがありますが、私はやりがいと働きやすさではないかな、と思います。イキイキと前向きに仕事ができるなら、多少大変でも「楽しい」のではないでしょうか。