新卒採用の4年目ということですが、この4年間はどうでしたか?
あっという間でした。1年目はとにかく必死で、自分は社会人としての自覚を持っているつもりでも、長い(1年間の)実習というような感じで、吸収しなければならないことばかりの貴重な時間でした。2年目からは吸収したことを、自分で考えて実行するというように変わったので責任を強く感じる一方でやりがいも感じられる余裕が(少しだけですが・笑)できました。
先輩方がとても優しい方ばかりなので、たくさん助けてもらいました。
それは心強かったですね。
子どもの様子は毎日変化するので、昨日うまくいったことでも今日は全くダメだった、ということが多々あります。そんなときには、先輩方に相談してよりよい対応を学びました。まずは自分で考えてみますが、行きづまりそうになったら、けっして一人で悩まずに、いろんな先生に「こんな時はどうしていましたか?」とか「ほかにやり方がありますか?」などと聞いて、アドバイスをもらいました。
どんな時にやりがいを感じますか?
1年目に担当した1歳児クラスの子どもたちが今年、年中クラスなのですが、その間の成長はとても目覚ましく、一人ひとりの成長に感動します。ヨチヨチ歩きだった子が、今では文字を書いたり、流暢にお話してくれたり、自分の気持ちを上手に表現している姿に驚きます。
目に見えるものだけでなく、心の成長も見られて、「子どもってすごいな」と思いながら保育へのやりがいを感じます。
保育士を目指したきっかけは?
子どものころから保育士になりたかったというわけではないんです。でも、将来を考えたとき、「人のためになる仕事がしたいな」と思っていました。
私には4つ年下の弟がいて、弟と弟の友だちと一緒に遊ぶ機会が多く、幼い子の世話をした経験もあり、保育士を考えるようになっていきました。一度、取得すれば生涯にわたって自分のキャリアに役立つ保育士という資格も魅力的でした。
ストレス解消法はありますか?
まずは睡眠です!(笑)。あとは、好きな音楽を聴いたりしてゆったり過ごします。コロナ禍になる前は、友達と遊びに出かけたり、食事をしながらおしゃべりをしたりということを楽しんでいました。大学の同級生の大半が全国各地の園で働いているので、情報交換をしたりします。
変化が大きい世の中になりましたね。
新型コロナ感染拡大によって園児の生活も変化を余儀なくされました。円滑な園生活のために、子どもたちにはきちんと新型コロナウイルスに関する知識を伝え、生活上の注意点の理解を促しています。子どもたちは環境に慣れるのは上手だと思います。ですから、正しい情報を説明して伝えることが大事だと思います。
保育士としての抱負と、保育士を目指す方へのメッセージをお願いします。
私自身は、保育士として子どもたちが安心して、自分の思いを伝えられる相手でありたいと思います。子どもたちが心も体も伸び伸びと穏やかに過ごせるように、今後も保育スキルを上げていきたいと思います。
保育士を目指す人には、今、目の前にあることをたくさん吸収しようという気持ちを大切にしてほしいと思います。うまくいかないことがあっても、その気持ちがあれば、どんなことも学びに繋がっていることを実感できる日がくると思っているからです。
何でも吸収しようという気持ちがあれば、周りは必ず助けてくれますよ!